前回まではMagentoのインストール方法や機能、アップデート方法の紹介をしてきました。今回からは私が実際にMagentoを使用したサイト構築プロジェクトで「最小構成」としてご提案している構成と、構築の流れをご紹介していきたいと思います。 Magentoを動かす本格的な構成の最小構成とは 本格的な構成でMagentoを動かす場合、私が最小構成としてご提案しているのは、 4コア8GB以上の性能のWebサーバーを1台 4コア8GB以上の性能のDBサーバーを1台 という構成です。もちろん、すでにある商品や顧客データの量、あるいはアクセス数によってはもっと良いスペックのサーバーが必要になりますが、新規にサイトを構築するのであれば少なくとも上記くらいの構成から始めるのが無難ではないかと思います。 最小構成でトレードオフにしていること 最小構成なので、以下の事項についてはトレードオフとしています。 WebサーバーとDBサーバーの可用性については考慮しない 管理画面専用のサーバーは用意しない テスト用の環境は同一サーバー内で用意するか、そもそも考慮しない(良くはないですが) どうしても現在のMagentoはアプリケーションそのもののターゲットが中〜大規模サイト用に寄っているため、古いバージョンよりもサーバー費用がかかる傾向にあります。1台のサーバーで全てを賄おうとすると、性能不足に悩まされがちになります。手間はかかりますが、最初から用途別のサーバーで構築していくほうが良いでしょう。 ミドルウェアの構成 この記事を書いている時点のMagentoの最新版は2.2.3です。以前の記事で取り上げたミドルウェアの要件から幾つかの要素が変わっています。 PHP5.6がサポート外に PHP7.1がサポート対象に Varnish3がサポート外に Varnish5がサポート対象に PHP5.6系のサポート
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